ひときわ涼やかな風をまとい、初夏の庭に佇むアナベルの花。
その姿に憧れるのは、すべての女性!……そう言いたくなります💛
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咲きはじめは、ほんのり淡い緑を帯び、やがて純白へと移ろっていくようです。
小さな花びらが丸い花房をかたちづくり、儚げでありながら、確かな存在感を放っています。
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ある日、隣町に住む友人が、特別に大きく枝の長いアナベルを届けてくださいました。
その長さを活かして生けてみたい――そう思ったのも束の間、私は思い切って短く切ってしまいました。
少しキャリアウーマンのようなイメージを思い描きながら、鋏を入れたのです。
黒の器に、アトリエの裏庭で咲いた真っ赤なミニバラを添えました。
このミニバラは、ほとんどの花弁が傷んでおり、まさに最後の命を輝かせているところでした。
アトリエとショップの間にある、壁をくり抜いた場所に、この二つの花を飾ってみました。
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撮影は下から。
写り込んだアトリエの天井や壁が、思いがけず面白い構成を成してくれました。偶然の成果です。
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「アナベルは、語らずして季節の移ろいを物語る花。
そのたおやかな白は、眩しさよりもやさしさを、華やかさよりも穏やかさを伝えてくれるようです。」
──そんな記事を、どこかで見かけたことがあります。