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ハーブ活用術:レモングラスの香り楽しむティー


 タイトル写真:菜園の花たちとハーブです。中央のグリーンの葉がレモングラスで、ススキに似た形状が特徴です。赤茶色のアマランサスと左端に見えるのがローズマリー。レモンバーブも少し混ざった生け花です。


菜園と台所を彩るハーブ

花壇の花と同様に、菜園でハーブや野菜を育てることは日常の大きな楽しみの一つです。食用や薬効として利用するのはもちろん、観賞用として生け花にする楽しみも加わります。その中でも長年にわたり一番の楽しみはハーブティーです。
夏に収穫します。
バッサリと長い葉を鎌で切り、洗った後ベランダの半日陰で干します。レモングラスやレモンバーム、ドクダミなどでしばらくはグリーンのカーテンができます。
干しあがったら5センチほどに切り刻み、その後は冷凍保存にします。それがベストかどうかは分かりませんが、気密性の高い現代の建築様式では真菌(カビ)などから守るために自分なりに考えた保存法です。

さて、それでは話題はお茶に移りましょう。


さわやかな香りが特徴のレモングラス

 レモングラスは特にお茶として楽しまれることが多いハーブです。この香りはリラックス効果があ り、アロマセラピーやリラクゼーションの一環として使用されます。

その香りの主な成分には以下のようなものがあります。

シトラール: レモングラスの主要な香り成分であり、抗菌作用や抗炎症作用があります。
ゲラニオール: 柔らかなバラの香りを持ち、現代人に特に必要な抗酸化作用があります。
リモネン: 柑橘系の香り成分で、消化促進作用があります。
フラボノイド: 抗酸化作用や抗炎症作用を持つ植物化学成分です。


お茶のすすめ

高温、低温などそれぞれの抽出温度による残留成分を調べてみましたが、
中温抽出(80〜90°C)がおすすめです!

シトラール: 最適な抽出温度です。風味と効果がバランスよく出ます。
ゲラニオール: 中温で効果的に抽出されます。
リモネン: 風味が豊かに出ますが、揮発しやすいので抽出時間に注意です。
フラボノイド: 適度な抽出が可能ですが、抽出時間を長くすると風味が変わります。 

以上から抽出時間は10〜15分が目安です。


抽出方法の工夫

抽出温度や時間を調整して、自分好みの風味や効果を引き出すことができます。
レモングラスの茎を細かく刻むことで、成分の抽出がより効果的になります。


レモングラスはお茶だけでなくアジア料理にも広く使われるハーブです。お茶ではその爽やかな香りと風味が特徴です。レモングラスを飲み物として楽しむ方法はいくつかあります。以下に、いくつかの一般的なレモングラスの飲み方をご紹介します。
最後は筆者(野花人)の通常のレモングラスのお茶です。

レモングラスティー
材料:
  •  乾燥レモングラスまたは新鮮なレモングラスの茎(2〜3本)
  •  水(500ml)
  •  はちみつやレモン(オプション)
  • 作り方:
    1.  新鮮なレモングラスの茎を細かく刻む。乾燥レモングラスの場合はそのまま使用する。
    2.  鍋に水を入れ、沸騰させる。
    3.  沸騰したお湯にレモングラスを加え、弱火で10〜15分煮出す。
    4.  火を止めて、レモングラスを取り除く。
    5.  お好みで、はちみつやレモンを加えて味を調える。

アイスレモングラスティー
材料:
  •  レモングラスティー(上記の方法で作ったもの)
  •  氷
  •  レモンスライスやミントの葉(オプション)
  • 作り方:
    1.  上記の方法でレモングラスティーを作り、冷ましておく。
    2.  グラスに氷を入れ、冷えたレモングラスティーを注ぐ。
    3.  お好みでレモンスライスやミントの葉を飾る。

レモングラス入りフルーツティー
材料:
  •  乾燥レモングラスまたは新鮮なレモングラスの茎(2〜3本)
  •  お好みのフルーツ(オレンジ、リンゴ、ベリーなど)
  •  水(500ml)
  •  はちみつ(オプション)
  • 作り方:
    1.  新鮮なレモングラスの茎を細かく刻む。乾燥レモングラスの場合はそのまま使用する。
    2.  鍋に水を入れ、沸騰させる。
    3.  沸騰したお湯にレモングラスと刻んだフルーツを加え、弱火で10〜15分煮出す。
    4.  火を止めて、レモングラスとフルーツを取り除く。
    5.  お好みではちみつを加えて味を調える。

野花人ティー
レモングラス・レモンバーム・(あれば)レモンバーベナなどをミックスしたものは簡単に爽やかな風味を楽しめます。乾燥したものでも新鮮なものでもどちらでも良いです。


ご自分の好みに合わせたアレンジもお楽しみください。



野花人